姉妹サイトで前に少し書きましたが、私は触覚過敏です。
他に、嗅覚や聴覚、視覚(光度)の過敏も少しあり、
また、極めて軽度ですが化学物質過敏症でもあります。
そういう感覚過敏の人のことを
HSP(Highly sensitive person:ハイリーセンシティブパーソン)
というのだと最近知ったのですが、
それまでは、自分は ADHD?ADD? なのではないかと思ってました。
HSP診断テストの結果は 「中程度」 。。
※ HSP は病気ではありません。個人の 「特性」 という感じ。
ですが、恐怖症 は、医学的な観点では 「不安障害」 に分類されるようです。
感覚過敏は、
本人は日常生活でも支障をきたすことがあるのに、
周囲からはなかなか理解されにくいです。
同じ触覚の過敏でもいろいろなタイプがあるようで、
私の場合、単純な過敏だけでなく、
接触に対する恐怖症(※)ももっているため、どんな感じかというと、、
自分からひとに触れるのはほとんど大丈夫。
(でも 「手」 だけはダメですね、、
それ以外は身体的な接触に恐怖を感じるだけでなく、
そばにひとが寄ってくるだけで怖いです。
(「触れるのではないか」 という恐怖)
男女や年齢、自分との関係性も関係ないです。
好き嫌いや信頼の度合いではないということですね。
パーソナルスペースが広いため、
だれかと一緒にエレベーターに乗れません。
満員電車も乗れません。
どうしても乗らないといけないときは、
車両の連結部分に乗って、ドアがある場合はドアを閉め、
自分のスペースを確保します。
他にも、「こちらへどうぞ」 のようにされると、
その手が怖くて、手を引っ込めてくれるまで行かれない。
だから歩いてても工事してるとことか、
警備員さんが歩行者を誘導するのにこれしてるから、
「怖っ!」 と思って大回りしたりしますね。
傍から見てると 「なにしてんのあの人
お店に入るときも、
店員さんがドア開けてくれたりすると入れないで後ずさりしてしまうし、
レジでは、
お釣りの硬貨を手渡しで受け取れない(手が触れそうで怖い)から、
必ず 「置いてください」 とお願いしています。
けっこうやな顔とか不思議そうな顔をされるけど、
でもいちいち説明もできない。
あと最近は(調子悪いときは特に)、
列に並べなくなりました。
もともと行列に並ぶような趣味はないですが、
バス停でバスを待つ列とか
会計待ちのレジにも並べないときがあります。
こんな感じで、
挙げたらキリがないくらいに不便なことが盛りだくさんです。
また、
不意に触れられるとびっくりするのと気持ち悪いのとで、
触れられた箇所をパッパッパッと何度も手で払ってしまうため、
相手を不快にさせることもしばしばです。
だから仕事場とか、一定期間だれかと関わることのある場所では、
ひとに触れられるのが苦手だということを、あらかじめ話すようにしています。
ただ、これは簡単に言うと 「私に触るな、近寄るな」 という話なので、
伝え方も難しいです。
でも私は既に社会人だし、
会社に入って組織で仕事をするのは向かない と初めから思っていたので、
自分で仕事をして、お客様には前もって説明したりして なんとでも対応できますが、
この感覚過敏は(過敏とは逆の感覚鈍麻も)発達障害のこどもにも多く、
学校生活・友達関係でとても辛い思いをしています。
そんな中、感覚過敏に悩む中学生が感覚過敏に対する理解を広めようと
立ち上がった クラウドファンディングプロジェクトがあります。
彼が目指しているのは 「感覚過敏がある人が暮らしやすい社会」 。
そのためには、感覚過敏に対する皆さんの理解が必須です。
興味のある方もない方も、ちょっと覗いてみていただければ幸いです。
最後に。
ひとの身体に触れる仕事をしてるくせに触覚過敏なんて、
それも、触れられたら気持ち悪いなんて、それで仕事が務まるのか?
施術を受ける側の感覚がわかるのか?等の疑問があるかと思います。
大丈夫です!プロなので
この業界では、感覚が過敏であるということはむしろ有利です。
相手の感覚も敏感に感じとれますから
それでも心配な方は、どうぞ個別にご質問ください。
なんでもお答えできると思います。
(haphephobia, aphenphosmphobia, aphephobia, thixophobia)