さて、ちょっと間があいてしまいましたが、
の続きです。
②経皮吸収の話
石鹸やシャンプー、化粧品や塗り薬などの成分を、
皮膚から毛穴や血管、汗腺などを介して吸収し体内に取り込むことを「経皮吸収」といいます※¹。
皮膚は表皮・真皮・皮下組織という多層構造により
外部からの有害物質の侵入を防いでいますが、
洗剤等に含まれている界面活性剤は皮膚のバリアを破壊します。
また、経皮吸収率は体の部分によって異なっており、
皮膚の薄い部分や粘膜などは血管が表層に近いところを通っているため
その吸収率は高くなります。
つまり、表面がとても薄い粘膜になっている生殖器は、
男女ともに経皮吸収率が高い ということです。
腕の皮膚の吸収率を 1としたときに、
毛穴や汗腺の多い頭皮は 3.5倍、口内の粘膜は 10〜 20倍、
生殖器は 42倍 とも言われるほどです。
さらに、経口摂取された有害物質は肝臓の解毒作用によりその大半が
体外へと排出されますが(といってもすべてではない※²)、
経皮吸収された有害物質は 90%が体内に残り、吸収から 10日経っても 10%も排出されない
というデータも存在します。
これらのことから、
体で最も経皮吸収率が高く、解毒及び排出されにくいのが生殖器である といえます。
すなわち、
生殖器はそれだけ病気などの問題も起こりやすく、
体のどの部分よりもケアが必要である
ということを意味しているのです。
※¹「経皮吸収」に対して、飲食することで口から栄養などの成分を取り込むことを「経口摂取」、
呼吸を介して気道や肺から取り込むことを「吸入摂取」と言ったりします。
※² 毒素は生殖器に・・・ 1/2 ①代謝の話(物質の側面から)参照